同期会報告「11期」 暑気払いの集いと雑感 松山 純一(11期) 2010.09.19

 異常な猛暑が続く8月中旬、海谷、大石両名の呼びかけで、暑気払いをしようと声がかかった。東京の近くにいる工化11期の 保母、小島、稲垣、池口、松尾、松山、が加わり8名が、新宿にてビールを飲みながら、各自の近況を紹介しあった。

 話は仕事の内容やら、新たな発明を考えていることやら、海外の情勢やら、趣味の楽しみやら、急に目覚めて量子力学を学んでいることやらと、いろいろ話は飛ぶが、わいわいと2時間あまりの楽しいひとときを過ごした。

 大方のものが古希を過ぎているのを機に、秋に屋形船で同期会をやる計画にしているので、健康管理をし万難排して出席してください、と幹事の保母さんより告げられ解散となった。

 帰りの電車の中で、大学生活や企業での人生を振り返り、こんな思いにふけった。
毎年終戦の日が近づくと、馬鹿な指導者によって行われた戦争に対する反省と今の平和を感じるが、現在もいまだに国民が安心して生活できるための政治が行われていないのが気になる。

 我々の世代は戦後の貧困の中から、日本の技術力を高め、優秀な製品で輸出に貢献し、結果的に国家のために尽くしたはずだが、若者達に希望を与えられない社会になってしまったのは何が欠けていたのだろう。安心して暮らせる社会の仕組みや、国際間の仕組みは、技術の進歩と相応して進歩せねばならなかったのだろうが、大きな仕組みを考え施行する政治がなされてこなかったのだと思う。やはり戦前も戦後も優れた政治家が出てこないのが最大の問題だろう。

 今の政治家を見ると、優れた政治家にならんとして大学できちんと政治学を学んだ議員は殆どいないのではないのか。

 タレントやスポーツ選手も政治家の中に少しはいても良いとは思うが、やはり大きな、将来的展望を持って世界に通用する政治家を、社会全体で育んでいく必要があるのではないだろうか。大学の教育もそのような政治家になれる人材を育てて欲しいものだ。                   

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