平成27年度首都大学東京分子応用化学コース卒業記念パーティに参加して

首都大学東京応化同窓会会長 八木 宏

 3月24日、平成26年度首都大学東京分子応用化学コースの卒業記念パーティに三谷副会長((25期)、私(18期)の2名が応化同窓会の代表として参加した。パーティは京王プラザホテル多摩センターで行われた。参加者は学部卒業生約60名、修士修了生約50名および先生方10数名であった。

 パーティは教室主任の金村聖志教授の開会の挨拶に始まり、次に応化同窓会(本会)を代表して、私が挨拶を行った。同窓会の紹介や、卒業や修了してからの同窓会の意義、困難な状況になったときに同窓生に相談するのも良いことだなどをお話した。また、我々が現役学生のためにこれまで5回実施しているキャリアパス講演会などについて紹介した。分子応用化学コース同窓会の幹部の方々とはすでに数回にわたり相談してきており、来年度には二つの同窓会の統合を実現できる目安がついたことも、お話した。


八木の挨拶
 
 その後は、パーティは吉田教授の乾杯に始まり、ドリンク、料理を楽しんだ。例によって、料理は若い人たちであっという間に食べつくされた感があった。食事とドリンク、会話を楽しんだ後、金村教授によるMIP(Most Impressive Presentation)の表彰式が行われた。このMIPの賞品に対しては毎年本同窓会から一部の費用の助成している。MIP賞は学部卒業生6名(大塚雅也さん、亀山百合さん、寺島幸恵さん、鈴木駿平さん、伊藤瑛子さん、川合名子さん)、修士修了生6名(川口進太郎さん、坂田瑞希さん、横田かほりさん、佐藤成美さん、小澤歩未さん、草津舞さん)が受賞した。タイトルなどは末尾に記したので参考にされたい。最新の研究テーマが選ばれているように思われた。パーティは和やかな雰囲気で、また、若い人たちの熱気の中で進み、研究室単位の写真撮影などが行われた。学部卒業生を代表して、大塚雅也さん、修士修了生代表として、坂田瑞希さんの感謝の言葉が述べられた。同窓会から卒業生に送る言葉として、本会佐藤理事が挨拶を行った。最後に、高木教授による閉会の言葉があり、それぞれ首都大学東京での想い出を胸に散会した。


金村教室主任によるMIP学部卒業生表彰
 

MIP マスターコース表彰者と三谷副会長、八木

MIP マスターコース表彰者研究テーマ

■高木研究室:川口 進太郎(カワグチ シンタロウ)
 “人口光捕集系を目指した無機ナノシート上でのエネルギー移動の解析”
■川上研究室:坂田 瑞希(サカタ ミズキ)
 “Zn2+/pDNA共送達システムの構築による細胞機能制御”
■吉田研究室:横田 かほり(ヨコタ カホリ)
 “高エネルギー表面を利用した新規放射性セシウム吸着繊維の構造と機能”
■高木研究室:佐藤 成美(サトウ ナルミ)
 “シニアン色素J会合体/粘土複合体の形成と、その光エネルギー移動反応”
■久保研究室:小澤 歩未(オザワ アユミ)
“凝集誘起発光特性を有するボロネートナノ粒子の調製と白色発光型センサーへの応用”
■川上研究室:草津 舞(クサツ マイ)
 “エピジェネティクスコントロールキャリアによる
ヒストンメチル化部位をターゲットとした細胞形質制御”

MIP 学部表彰者卒業研究テーマ

■益田研究室:大塚 雅也(オオツカ マサヤ)
 “窒素吸着法による陽極酸化ポーラスアルミナの細孔径評価”
■川上研究室:亀山 百合(カメヤマ ユリ)
 “新規表面修飾ナノ粒子の合成と粒子含有複合膜の気体透過特性評価”
■宍戸研究室:寺島 幸恵(テラジマ サチエ)
 “Ru触媒を用いる芳香族アミドと内部アルキンの[4+1]付加環化反応”
■高木研究室:鈴木 駿平(スズキ シュンペイ)
 “粘土上における反応活性種移動を利用した新規増感酸素化反応”
■川上研究室:伊藤 瑛子(イトウ エイコ)
 “PIM系高分子の合成と気体透過特性評価”
■久保研究室:川合 名子(カワイ メイコ)
 “テトラフェニルエチレン含有ボロネートセンサーの合成”