キャリアパス講演会レポート2023

「私が歩んだキャリアパス」講演会は、今年で第13回を迎えました。2023年10月14日(土)10時30分より、zoomによるオンライン形式で開催されました。出席者の参加しやすさを考慮して、オンライン形式での開催に決定しました。
 講演は、修士1年の井上さんの司会で、OB・OGの方計3名の講演者から講演が進められました。

  1. 田口 仁美 氏
    ・早稲田大学大学院理工学研究科 博士後期修了
    ・ライフ・キャリアコーチ
  2. 藤枝 裕美 氏
    ・首都大学東京大学院 2018年 修士修了 益田研
    ・古河電気工業株式会社
  3. 中澤 駿 氏
    ・首都大学東京大学院 2019年 修士修了 川上研
    ・日産自動車株式会社

 今年の出席者数は講演者の方々を含め26名で、昨年より6名多く参加いただきました。出席者の内訳を見てみると、幹事と講演者を除いて修士1年が大半でした。また、講演会の開催を知るきっかけでは、「友人から聞いた」が最も多い結果となりました。
 
 初めにライフ・キャリアコーチである田口さんが講演を行いました。田口さん自身が、どのように人生を歩んできたか、どのように道を選択してきたかについて、講演して下さいました。「自分がワクワクするものに挑戦してみる」という言葉が印象的でした。また、Zoomのオンラインでの講演にも関わらず、対面でお話を伺っているような熱量でお話を伺うことができました。加えて、学生時代にやっておけばよかった事として、「人とのつながりを作る」を挙げられていました。積極的にさまざまな人と関わりながら、自分自身が何を大切に思うかを考え、ワクワクするものに挑戦していきたいです。

 
 次にOGの藤枝さんが講演を行いました。詳しい業務内容から説明してくださり、働いている様子が具体的にイメージできました。女性に優しい会社+様々な職種を経験したいという考えから、現在の会社を選ばれたというお話が印象的でした。ご結婚を経て、ワークライフバランスとキャリアを両立されていて、理想的な働き方だと感じました。最後には、「学生時代に、様々な背景を持つ友達を作る」「目の前の仕事に一生懸命取り組んでいけば、自分の得意な事・苦手な事・やりたい事が分かってくる」というメッセージを頂きました。これから多様なキャリアを歩む、多くの人に当てはまる内容だと感じました。
 
 三番目にOBの中澤さんが「社会人5年目、転職1回の会社員より」という演題で講演を行いました。業務内容の紹介から、転職前後の会社の比較、就活生へのアドバイスまで、豊富なご経験を伺うことができました。「就活も転活も最後の決め手は「人」」という言葉が印象的でした。ひとりでできる大きな仕事はほぼなく、気の合う仲間とする仕事は楽しいと仰っていました。加えて、転職前後の会社の違いを、細かい項目で比較されていて、会社選びにおいて非常に参考になるものだと感じました。最後には、就活で人生は決まらないというメッセージとともに、早いスタートを切るために必要なことをアドバイスとして頂きました。

 
 講演後に行ったアンケートでは、「具体的な業務内容のみならず、生き方やメンタル面のお話を聞くことができた。」「会社説明や業務説明が細かく分かりやすかった。女性のキャリア、転職体験談など、様々なキャリアを経験した方のお話を聞けた。」「普段聞けないような就職活動の話を聞くことができた。」「企業主催の説明会より和やかな雰囲気で質問がしやすい」など、これから就職活動を行う参加者にとって、様々な経験をされたOB・OGの皆さんのバラエティに富んだ講演が好評でした。
 一方で、参加者が少なかったことに対し、「ブレイクアウトルームの設置など、OBOGと交流できる時間がもう少しあるといいと思った。」「積極的にポスターを掲示することや、応化基礎ゼミの時間に宣伝してもらうことをすれば知名度が上がると思う。」という貴重なご意見をいただきました。
 
 毎年恒例となっていた講演会後の懇親会は講演会に参加できなかった学生も加わり、講演会の感想などを学年・年代の壁を越えて共有する場となっていました。しかし今年も講演会がオンライン開催であるため、少々寂しいですが、懇親会は不開催となりました。
 今回の講演会開催にあたり、お忙しい中貴重なお話をしてくださった講演者の皆様にお礼申し上げます。