春分の日である3月21日、平成26年度首都大学東京分子応用化学コースの卒業記念パーティに佐藤理事(8期)、三谷副会長((25期)、八木(18期)の3名が応化同窓会の代表として参加した。会場は昨年と同じ学内国際交流館内にある「ルヴェ ソン ヴェール南大沢」で行われた。参加者は学部卒業生約60名、マスターコース終了生約50名および先生方10数名であった。
パーティは吉田博久教授の開会の挨拶に始まり、次に応化同窓会を代表して、八木が挨拶を行った。挨拶は同窓会の紹介や、卒業や修了してからの同窓会の意義、また、我々がこれまで4回実施しているキャリアパス講演会などについて紹介した。分子応用化学の同窓会とはゆるい形で協調していき、最終的に合併を計って行きたい旨、述べ、参加者の賛同を得た。
その後、パーティは吉田教授の乾杯に始まり、ドリンク、料理を楽しんだ。料理は若い人たちによって、あっという間に食べつくした感があった。川上教授によるMIP(Most Impressive Presentation)の表彰式が行われた。このMIP賞品に対しては同窓会から一部費用の助成している。MIP賞は学部卒業生7名(森田、長嶋、立見、小又、美濃、島田さん)、マスターコース終了生6名(野原、小鯖、森山、山口、本名、梅本さん)が受賞した。タイトルは末尾に記したので参考にされたい。最新の研究テーマが選ばれているように思われた。パーティは和やかな雰囲気で、また、若い人たちの熱気の中進み、研究室単位の写真撮影などが行われた。学部卒業生を代表して、森田菜月、マスターコース修了生代表として、野原敦さんの感謝の言葉が述べられた。同窓会から卒業生に送る言葉として、佐藤理事が挨拶を行った。最後に、山口教授による閉会の言葉あり、それぞれ首都大学東京での想い出を胸に散会した。(八木記)
卒業生、修了生の統計的なデータとして、以下を参考にされたい。
首都大学分子応用化学コース卒業学部学生数 計64名
マスターコース修了生数 計48名(内、9月修了1名)
マスターコース進学数 計51名(内部進学45名+外部からの進学者6名)
ドクターコース進学数 計1名(外部からの進学者)
MIP マスターコース表彰と研究テーマ
野原 敦 :モノイオンコンプレックスによるin-vivo遺伝子デリバリーシステムの構築
小鯖 翔 :シクロデキストリン修飾アニオン性高分子によるクロマチン構造弛緩
森山良太 :環状四核ルテニウム錯体の合成とそれをホストとするアントラセン類の包接挙動と光反応
山口 栞 :無共溶媒ゾル-ゲル法によるシリカ-希土類リン酸塩結晶化ガラスの光学特性
本名 涼 :金属ポルフィリン誘導体によるナノシート表面上でのシクロヘキサンの光誘起酵素化反応
梅本哲朗 :無機ナノシートを反応場としたカチオン性色素分子による新規光化学反応系の構築
MIP 学部表彰者と研究テーマ
森田菜月:ナノシート-色素複合体における自己蛍光消光挙動の支配因子の解明
長嶋果南 :タンパク質へのPEG非共有結合修飾のためのモノイオンコンプレックス構造最適化
立見大地 :RuⅡポルフィリン分子の精密設計とその粘土シート上における光誘起酸素化反応
小又悠右 :SH基含有ポリシルセスキオキサン液体を原料とするプロトン伝導体の合成
井上裕基 :その場赤外分光法によるMg金属二次電池用電解液の動的挙動観察
美濃 真 :担持金属触媒による窒素酸化物の低温アンモニア選択還元
島崎莉沙 :ヒストン修飾による癌細胞分化制御を目指したエピジェネティクスコントロールキャリアの調整