第3回「私が歩んだキャリアパス」講演会報告

 昨年に引き続き首都大学東京応化同窓会主催、第3回「私が歩んだキャリアパス」講演会が10月18日(金)15時より首都大学東京南大沢キャンパス12号館104号教室で行われた。出席者は学部3年生と修士1年生を中心とした学生22名と教職員3名、同窓会は講師3名を含めて9名でした。今回は開催日を平日としたため、学生の出席者が大幅に増加した。

講演に先立ち同窓会長浜会長と大学側内山主任教授の挨拶があり、斉藤正裕氏(同窓会書記)が司会を行い、講演は一人40分間で途中10分間の休憩があり、18時に終了した。
 講演は最初に永戸美智子氏(学部42期、有機合成研卒、コニカミノルタ㈱)が「コニカミノルタにおける私のキャリアパス」というテーマで行った。会社と製品の紹介、講師自身のキャリアの紹介、これらの話を通して時代と共に仕事が変わることや、最近求められている人材などの話をされた。また会社内の都立大学同窓会の紹介もあった。
 二番目に荒賀康徳氏(学部27期、大学院修士1981年化学工学研終了、RMS Japan㈱)が「キャリアを積む・・・これって計画的に取り組める課題でしょうか?」というテーマで講演された。講師は大手エンジニアリング会社研究所へ勤務したが、事情により全然分野の違う大手損害保険会社に転職された。この転職の理由、損保会社の仕事の内容、会社内での職場移動、海外勤務などの話をされ、特にキャリアには節目がありこれに上手く対応すること、キャリアの節目は与えられるものではなく自分で作ること、その節目を上手く乗り切るためには道具が必要なことなど、講師自身のキャリアを例に説明された。
 三番目に長谷川益男氏(学部7期、化学工学研卒、元㈱マリンケミカル研究所)が「現役50年激動の業界でいかに生き残ったか」というテーマで講演された。現役50年間に日本経済は大きく変化し、産業構造も大きく変動した。その時代の流れに沿って3回の転職をした経緯や、それぞれの会社での仕事の内容とスキルアップ方法などを話された。特に社内外の人脈作り、業界で通用する技術の収得、仕事の創造が大切であることを講師自身のキャリアを例に説明された。終わりに就職活動するにあたり確認、調査しておくべきことについてアドバイスがあった。
 講演終了後、講演会後に行われた懇親会のために、講師以外の出席した同窓会OBのキャリの自己紹介があった。
 今回の講演会開催にあたり、大学内のPR,会場の設定などに立花教授(同窓会理事)に大変お世話になりなした。お礼申し上げます。

 講演会終了後、カフェテリア館で18時30分から20時30分まで講師、OBを囲んで懇親会が開かれ、学生10数名が出席しました。講演会で質問できなかった具体的な就活の話や、就職予定の業界や会社の具体的な仕事の内容、大学と会社の研究の違いなどOBと学生の熱心な会話が随所で行われた。
 今回、今後の参考のために講演会出席の学生にアンケート調査を行った。その結果、講演内容は好評で、今後も継続してほしいとの希望が多かった。      
(長谷川 記)